アルゼンチンとブラジルの二国間貿易ではアルゼンチンが70ヶ月連続で貿易赤字を計上していたが、今年2月の貿易赤字は2,400万ドルまで縮小して2003年6月のレベルに達した。
アルゼンチンのブラジルとの昨年の貿易赤字は43億ドルにまで達していたが、金融危機後は二国間の貿易額は半減したことも貿易赤字縮小になっているが、アルゼンチン側の貿易セーフガードの影響も大きい。
先週も繊維や衣料品8品目に対してセーフガードを追加したが、アルゼンチン政府の過去6年間の保護政策は繊維部門の投資の妨げを招いているが、ブラジルのサンチスタ繊維やコテミナスはアルゼンチン企業を買収して現地生産を進めている。
昨年のアルゼンチンの繊維関連輸入は3億7,520万ドル、そのうちの58%はブラジルからの輸入となっているが、1990年代のアルゼンチンの繊維業界は52万人を雇用していたが、2002年には24万人に減少、設備稼働率は25%と瀕死の状態に陥っている。
また農業大国のアルゼンチンには農業機械メーカーが600社もあるが大半は中小メーカーであり、コンバインや収穫機械の62%、トラクターの82%はブラジルからの輸入、輸入農業機械は90%を占めて壊滅的な状態に陥っている。
更にアルゼンチン政府と農業関係者との政治危機、世界金融危機の影響で農産物価格と需要の低下、更に追い討ちをかけるように旱魃に見舞われて、今後の収穫減少が確実となっている。(2009年3月20日付けヴァロール紙)