為替危機に直面しているアルゼンチン政府は、外貨流出を防ぐため輸入製品に対して事前電子申告(DJAI)を義務付けている影響で、輸入製品の通関に時間を要しており、セーフガードに等しい貿易障害につながっている。
アルゼンチン政府は今後数カ月後に農産物の輸出が開始するまで、できる限り輸入品に対して事前電子申告(DJAI)を義務付けて、外貨の支払いによるドルの減少を遅らせるためにDJAIを採用している
ブラジル貿易協会(AEB)では、今年のブラジルからアルゼンチン向け輸出は、自動車やトラック、自動車パーツなどを中心に20億レアルから30億レアルの貿易黒字の減少につながると予想している。
アルゼンチン政府は、外貨流出を防ぐために今年の輸入総額を50億ドルカットすると予想されており、ブラジルの対アルゼンチン貿易黒字は、当初予想の70億ドルから50億ドルに減少すると予想されている。
2002年にデフォルトに陥ったアルゼンチン政府は、国際金融市場からの資金調達ができず、ドルの流出を防ぐためにできるだけ輸入に対する障壁を設けており、輸出の比率が高いブラジルの自動車パーツセクターや化学セクター履物、繊維、衣類、機械・装置セクターの関係者は、今年のアルゼンチン向け輸出に対して悲観的な見方をしている。
2月のブラジルの貿易収支は輸送機器並びにタイヤ、エンジン、圧縮機、冷蔵庫などの製品輸出が16.8%減少したために20億4,100万ドルの赤字を記録、2月の輸出は72億1,400万ドル、輸入は92億5,500万ドルとなっている。
ブラジルの自動車輸出の85%はアルゼンチン向け輸出であり、1月から3月までブラジルからの自動車の輸入に対して、主要輸出先であるアルゼンチンが外貨の流出を防ぐために、27.5%減少の輸入規制をかける保護貿易主義をアルゼンチン政府は採用している。
2013年のブラジルからアルゼンチン向け自動車輸出は47万5,000台、GM社は今年のアルゼンチン向け自動車輸出を当初予定の7万台から5万台に下方修正、全国自動車工業会(Anfavea)では、今年の自動車輸出を前年比1.6%増加の56万6,000台を予想している。
昨年末に両国はブラジル製履物の輸出緩和を申し合わせたにも関わらず、ブラジル製の73万足の履物の事前電子申告(DJAI)が滞っており、一向に改善されていないとブラジル履物工業会(Abicalçados)のエイトール・クレイン会長は指摘している。(2014年2月18日付けエスタード紙)