レアルに対するドル高の為替で輸出競争力が増しているにも関わらず、中国の景気悪化並びにヨーロッパの債務危機などの影響でブラジルの輸出不振が継続しており、また2012年に輸入した石油派生品の45億ドルの支払いが今年にずれ込んだ影響で、今年7カ月間の貿易収支は、49億8,900万ドルの赤字を計上して過去最悪となっている。
7月の貿易収支赤字が19億ドルを計上した要因として、中国経済の減速並びにコーヒー並びにトウモロコシ、砂糖などのコモディティ価格が低調に推移した影響で、7月の輸出は前年同月比で減少、また輸入が増加したことが貿易収支赤字の悪化に結びついている。
開発商工省貿易局のタチアナ・プラゼーレス局長は、今年7カ月間の石油派生品の貿易収支赤字は50億ドルに達しているために、貿易収支が大幅に悪化していると説明している。
しかしプラゼーレス局長は、下半期には航空機並びに自動車、トウモロコシの輸出が増加するため、今年の貿易収支は黒字になると予想しているが、昨年の貿易収支黒字194億ドルよりも大幅に悪化すると予想している。
昨日、ギド・マンテガ財務相は、白物家電や電気製品など製造部門向けの消費財100品目の輸入税25%を12%~14%への引き下げを発表、ブラジル製造業の部品や原材料のコスト削減による価格競争力の強化並びにインフレ抑制を目的に輸入税の引き下げを実施する。
昨年、連邦政府はブラジルの製造業部門の保護を目的に12カ月間に亘って100品目の輸入関税の引き上げを発表、またブラジルの製造業部門の競争力強化のために、企業側の社会保障院(INSS)への従業員給与額20.0%の納付率の免税に対して、売上の1.0%から2.0%の課税で企業負担を軽減する減税政策の導入、社会経済開発銀行(BNDES)による低金利の設備投資用機械・装置購入のための投資持続プログラム(PSI)向けクレジットの提供、化学工業向け社会統合基金(PIS)/社会保険融資納付金(Cofins)の減税などを導入していたにも関わらず、期待したほどの効果は表れていない。(2013年8月2日付けエスタード紙)