アルゼンチン経済の成長が低迷し、同国が貿易障壁を導入していることに加え、燃料輸出が45%落ち込んだこと、それに競争力の低下が相まって、ブラジルの工業部門の輸出が落ち込んでいる。
ブラジルの工業製品の輸出は、2013年第1四半期、前年同期と比較して8.2%落ち込んだ。開発商工省のデータをもとに財団法人通商研究センター(Funcex)が実施した調査によると、過去12か月間の輸出も同様に、その前の期と比較して5.2%落ち込んだ。
これらの製品の輸出にとり障害になっているのは、アルゼンチン政府が導入した貿易障壁、さらに同国の低迷する経済成長、燃料輸出がおよそ45%落ち込んだこと、さらに、知られているようにブラジル工業の競争力のなさである。
アルゼンチンの輸入に占めるブラジル製品の比率は、歴史的に見ておよそ20%で推移してきた。ところが2013年第1四半期、輸出に占めるブラジル製品の比重は、10.4%に低下した。
この結果、ブラジルは、3月までに52億ドルの貿易収支赤字を計上した。この間、輸出総額が7.7%落ち込んだ一方、輸出総額は6.3%の伸びを記録。
Funcexのエコノミスト、ロドリゴ・ブランコ氏は、「状況は、輸出が持ち直した2012年末時点よりもやや悲観的だ。むしろ、今は、工業製品の輸出が大きく落ち込んでいる」という。
貿易収支の悪化の一因には、同様に、大豆とトウモロコシの船積みの遅れが引き起こした8.4%減という1次産品の輸出のおちこみもある。1次産品は今後、収穫が始まったこれらの穀物が豊作なことから回復に向かう見込み。ブランコ氏は、「もし遅れた大豆輸出が貿易収支に既に計上されていたとすると、現在の貿易収支赤字はごくわずかか、既に消滅していたはずだ」と説明する。
工業製品の輸出が下落していることで、ブラジルは依然として「農業立国」であり続けることになる。3月までの過去12か月間で見ると、1次産品の輸出が輸出総額の46.7%を占め、工業製品は37.3%にとどまる。半製品はさらに低く、13.8%。
ブラジル貿易会(AEB)のファビオ・マルチンス・ファリア副会長は、「ブラジルの貿易収支は、年を重ねるごとにアグリビジネスへの依存を強めている。農産物には、アジア諸国の旺盛な消費を受けて大きな需要が生まれている」と話す。
ブラジル地理統計院(IBGE)は最新の見通しの中で、今農年の穀物生産高が、前年同期を12%上回ると予想。最終的に1億8130万トンに達する見込みだ。
貿易収支
ただし今年の大豊作をもってしても、ブラジルが2013年に貿易収支黒字を新調させるには不十分と見られる。ブラジルは、2012年、過去10年で最悪の194億3,000万ドルの貿易収支黒字を計上した。
Funcexが2013年の貿易収支黒字を130億ドルと予想する一方、AEBは146億ドルを見込む。ただし、AEBの数字は2012年末時点に発表されたもので、今年半ばに見直しが加えられる予定。(2013年4月20日付けエスタード紙)