ブラジル貿易協会(AEB)では、今年の中国向け輸出金額は鉄鉱石などのコモディティ価格の減少や中国の国内経済の停滞などの要因で13年ぶりに前年を下回ると予想している。
今年9カ月間の中国向け輸出は前年同期比3.8%減少の323億ドル、特に大豆生産が端境期を迎える第4四半期の輸出が大幅に減少するため、今年の中国向け輸出総額は、前年比12%減少の390億ドルに留まると予想している。
1999年の中国向け輸出は僅かに4,430万ドルであったが、年間平均43%増加して昨年は443億ドルと60倍以上の輸出増加を記録、特にルーラ政権1年目の2003年の輸出は前年比80%と急増した。
中国向け輸出はコモディティ商品の鉄鉱石並びに大豆、石油が大幅に上昇して伝統的に輸出相手国ではトップであった米国を抜いてトップとなっているが、コモディティ商品価格の変動は中国向けの輸出額を大きく左右する。
2009年に鉄鉱石輸出が大豆輸出を抑えてトップとなっていたが、昨年11月に記録した1トン当たりの鉄鉱石のコモディティ価格135.9ドルは現在では35%下落して87.90ドルとなって今年9カ月間の中国向け鉄鉱石輸出は前年同期比1.7%減少の1億1,470万トン、輸出額では25.4%減少している。
今年9カ月間の中国向け大豆輸出は、米国の穀倉地帯に甚大な被害をもたらした影響で前年同期比15%増加の2240万トン、輸出金額では21.6%増加の118億ドルとなっている。
ブラジル植物油工業協会(Abiove)では、第4四半期の中国向け大豆輸出は米国の旱魃の影響ですでに大半が輸出されたため、20万トンと前年同期の260万トンから大幅に減少すると予想している。(2012年10月22日付けエスタード紙)