ヨーロッパの債務危機並びに米国経済の先行き不透明感の増加、中国の経済成長率の下方修正、保護貿易主義の台頭などの影響を受けて、世界的に貿易が縮小傾向となってきている。
ブラジルの9月の1日当たりの完成品輸出は前年同月比2.9%増加、しかし第一次産品輸出は、鉄鉱石などの国際コモディティ価格の減少が大きく影響してマイナス7.9%、半完成品はマイナス15.6%とそれぞれ大幅に落ち込んでいる。
今年9カ月間の1日当たりの完成品の輸出は、前年同期比マイナス2.4%で累計664億8,900万ドル、第一次産品はマイナス5.4%で860億8,200万ドル、半完成品はマイナス11.0%で239億2,600万ドルとなっている。
9月の貿易は国家サニタリー監督庁(Anvisa)のストライキや国税庁職員による通関業務の厳格チェックにも関わらず、25億6,000万ドルの黒字を計上、今年9カ月間の貿易黒字は157億ドルとなっている。
9月の完成品輸出では、ブラジルの貿易相手国2位の米国への輸出が好調に推移、今年9カ月間の米国向け輸出は11.0%増加、輸出の45%は完成品となっている。
昨年の1トン当たりの鉄鉱石の国際コモディティ平均価格は129ドルであったが、中国の鉄鉱石需要の大幅な減少や世界的な需要低下の影響で、今年は100ドルまで落ち込んでいるために、ブラジルの鉄鉱石輸出は67億ドル減少している。
9月の鉄鉱石輸出は前年同月比マイナス23.5%、しかし大豆輸出は10億ドル、大豆かすは30%増加の6億600万ドル、ヴェネズエラ向けパルプ生産工場向け製造装置輸出は1億4,500万ドルを記録している。
また9月の石油輸出は前年同月比184%増加の3億2,500万ドル、エタノール輸出は150%増加の3億3,100万ドル、エンジン・ジェネレーター輸出は53%増加の2億1,500万ドルとなっている。
9月のアルゼンチン向け輸出は輸入規制強化などの影響を受けてマイナス20%、今年9カ月間ではマイナス7.5%、アルゼンチンからブラジル向け輸出はマイナス9.0%となっている。
今年9カ月間の輸入では資本財が2.1%増加で累計359億9,700万ドル、第一次産品並びに半完成品がマイナス3.3%で740億1,700万ドル、消費財は0.02%増加で290億5,500万ドル、非耐久消費財は7.5%増加で125億400万ドル、耐久消費財はマイナス4.7%で165億5,100万ドル、自動車はマイナス14.2%で71億1,000万ドル、燃料・潤滑油はマイナス1.4%で258億100万ドルとなっている。(2012年10月2日付けヴァロール紙)