ヨーロッパの債務危機並びに米国の不透明な景気先行き感、中国の国内総生産(GDP)の下方修正などの要因で、今年の輸出目標額である2,640億ドルの達成は非常に難しいために、連邦政府は昨年並みの2,560億ドル前後に下方修正している。
国税庁職員並びに農務省、国家サニタリー省(ANVISA)の職員のストライキで8月の輸出入への影響もあったが、最も貿易に影響を与えたのは欧米の景気減速となっている。
8月の輸出は224億ドルと8月の月間輸出では2番目の好成績を記録、輸入は192億ドルで8月の月間記録を更新、貿易収支黒字は8月としては過去最高となる32億ドルを記録している。
昨年8月の1トン当たりの鉄鉱石価格は137ドルであったが、今年は100ドルに下落しているために、今年の鉄鉱石輸出比率はブラジルの輸出全体の12%まで減少している。
今年8カ月間の貿易黒字は、前年同期比34%減少の132億ドルまで減少しており、鉄鉱石並びに大豆、原油などを中心に大幅な輸出減少に結びついているが、米国の旱魃で大きな被害を受けたトウモロコシが大幅に減産した影響で、ブラジルのトウモロコシ輸出は60%増加している。
8月の自動車輸出はアルゼンチン向けを中心に前年同期比19%減少、しかし航空機の輸出は中国並びにインド、インドネシア、ドイツ、イタリア向けが好調で前年同月比7.0%増加の4億8,800万ドルを記録している。
今年8カ月間の輸入は、医薬品並びに食品、繊維製品、非耐久消費財、半完成品などを中心に前年同期比0.5%増加の1,474億ドルに達している。
今年8カ月間のアジア向け輸出は前年同期比0.1%減少、ラテンアメリカ・カリブは10.2%減少、そのうちメルコスール向けは17.2%減少、アルゼンチンは19.3%減少、ヨーロッパ連合は8.4%減少、中近東は1.2%減少、アフリカは13.9%減少、東ヨーロッパは32.5%減少、唯一米国向け輸出が11.7%増加している。(2012年9月4日付けヴァロール紙)