通商産業開発省(MDIC)の統計によると、6月の貿易収支黒字は僅かに8億700万ドル、今年上半期の黒字は前年同期比45.4%減少の70億7,000万ドルに留まり、それぞれ過去10年間では最低記録となっている。
今年上半期の輸出は、ヨーロッパの債務危機の影響や中国の経済伸び率の縮小、国際コモディティ価格の減少などの影響を受けて、前年同期比0.9%減少の1,172億ドルとなったために、今年の輸出予想2,640億ドルの下方修正が余儀なくされているが、今年上半期の輸入は4.6%増加の1,101億ドルであった。
ブラジル製品の輸出にとって価格競争力が高まるドル高の為替にも関わらず、6月の輸出が僅かに8億700万ドルに留まった要因として、税関業務公務員のストの影響で通関手続きが停滞していることも大きく影響した。
メルコスール会合がアルゼンチンのメンドーサ市で開催され、メルコスール域外からの輸入製品から自国産業を保護するために、関税対象品目を従来の100品目から2倍の200品目に拡大、更に税率も一律に最高税率35%とする増税で合意した。
メルコスールでの合意にも関わらず、関税引き上げは各国の自主性に委ねられるが、ウ ルグアイは自国経済規模が小さいために、関税を引き上げず自由貿易体制を維持、しかし、経済規模が大きいブラジルとアルゼンチンは、景気低迷を克服するため景気刺激策を講じていることから、自国産業を保護するために関税引き上げに傾いている。(2012年7月3日付けエスタード紙)