自動車向けクレジットの延滞率増加で銀行スプレッド上昇に伴う金利の高止まりや与信の厳格化の影響で、クレジットが縮小して自動車販売が低下しているために、全国自動車工業会(Anfavea)のクレドルヴィーノ・ベリーニ会長は、民間銀行に対してクレジット拡大を要請している。
連邦政府の要請で連邦貯蓄金庫(Caixa)が「Caixa Melhor Crédito」プログラムに従って、各種のクレジット金利を最大で88%までカットした影響で、民間銀行は金利引下げを余儀なくされる。
同プログラムによる金利低下は、自動車向けクレジット並びに個人向けクレジット、中小企業向け法人クレジット、延滞率の低い給与・年金口座連動型クレジット、法人向け運転資金クレジットに適用される。
民間銀行並びに自動車メーカー系銀行の自動車販売向けクレジットの縮小に伴って自動車販売が減少しているために、自動車メーカーでは、自動車販売促進のためのフェア開催を軒並み中止している。
2月の自動車向けクレジットの90日以上の延滞率は、5.5%と過去12カ月間で2.7倍も上昇した影響で、与信審査が一段と厳しくなって販売が大幅に落ち込んでいる。
昨年の第1四半期の銀行の自動車購入希望者のクレジット承認率は65%であったが、今年の同期のクレジット承認率は、与信審査の厳格化で50%と大幅に低下している。
昨年の自動車向けクレジットは前年比19%増加したが、今年は12%増加に留まると予想されており、メルセデス・ベンツ銀行の昨年の自動車向けクレジットは前年比45%増加したが、今年は大幅に減少すると見込んでいる。
4月初めの10日間のバスやトラックを含む自動車販売は7万6,600台で前月比1.37%の減少、前年同期比では8.87%の減少、今年の4月10日までの累積販売は、89万5,000台と前年同期比1.6%の減少となっている。
公立銀行のブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫はクレジット金利を大幅に引き下げたが、クレジット拡大で収益は維持できるために、ギド・マンテガ財務相は、民間銀行の金利引き下げを促している。
連邦政府が金融取引税(IOF)並びに純益に対する社会納付金(CSLL)の減税を実施すれば銀行スプレッドが低下できるために、ブラジル銀行協会連盟(Febraban)のムリロ・ポルトガル会長は、公立銀行の無理な金利引き下げに反論している。
Febraban連盟では銀行スプレッドの29%は不渡りリスク、26%は強制供託金並びにIOFやCSLLを含む課税、13%は管理コスト、残りの32%はマージンであると指摘している。(2012年4月12日付けエスタード紙)