ブラジルは、通貨レアル相場の上昇から国内製造業を保護するため貿易措置と資本規制を強化している。その一環としてメキシコからの自動車輸入が急増したことを受け、輸入制限やその他条件の制限強化を模索、長期間にわたるメキシコとの自動車貿易協定の破棄も示唆していた。
今日、フェルナンド・ピメンテル商工開発省並びにアントニオ・パトリオッタ外相を代表とするミッション団がメキシコを訪問、メキシコのブルーノ・フェラーリ経済相と自動車貿易協定の見直しなどについて会合を予定している。
今月初め、ブラジルは、メキシコ側に自動車並びに自動車パーツ、農業機械などの輸入のクオッタ制導入を申し入れ、過去5年間の平均輸入額に相当する年間11億7,000万ドルのクオッタを提示したにも関わらず、メキシコ側は拒否して話合いは物別れに終わっていた。
更に、ブラジルはメキシコ側に譲歩するために、過去3年間の平均輸入額に相当する17億5,000万ドルのクオッタを提示、しかしメキシコ側は昨年並みの25億ドルのクオッタを要求していた経緯がある。
2003年1月1日に発効したメルコスール・メキシコの自動車協定(ACE55号)では、原産地基準を満たす自動車関連製品に関して、各国間が相互に輸入税を削減。メキシコが、メルコスール 4ヵ国とそれぞれ、二ヵ国間協定を結ぶ形態となっているが、ブラジル側は、協定の有効期限を2020年から2015年への短縮を要求すると見込まれている。
また、ブラジル側は、今年の対メキシコの自動車部品最低現地調達率を35%、2014年に45%までの引上げを要求すると予想されている。昨年のメキシコからの自動車関連輸入は、前年比64%と大幅に増加してブラジルの貿易赤字が15億5,000万ドルに達していた。
メルコスール・メキシコの自動車協定(ACE55号)が発行した2003年から2010年までは、ブラジルの貿易黒字が続いていたにも関わらず、昨年初めて貿易赤字となったために、ブラジル側は貿易協定の見直しを要求していた。(2012年3月13日付けヴァロール紙)