毎年1月の自動車販売は年末の割引販売の影響を受けて減少するが、今年1月初め20日間の自動車販売は前月同期比では29%減少、特に昨年12月16日からの国産化比率が65%以下の輸入自動車に対して工業製品税(IPI)30%増加が実施された影響で、輸入自動車は47%と大幅に落ち込んでいる。
今月20日までの自動車販売は前月同期比28%減少の17万4,700台、そのうち16万5,800台はすでにブラジルに進出している自動車メーカー、ブラジルに自動車工場を擁していない自動車メーカーの販売は8,800台と前月同期の1万6,700台から半減している。
国内に自動車工場を擁していないメーカーの2011年輸入自動車販売は前年比87.4%の19万9,300台と大幅に増加して、自動車販売342万台のうち5.8%と大幅にマーケットシェアを拡大した。
またアルゼンチンやメキシコに工場を擁している自動車メーカーの輸入台数を合わせると、輸入自動車は全体の売上の23.6%を占めて、マーケットシェアの記録を更新していた。
昨年末の大幅なIPI税の引上げにも関わらず、BMW、メルセデス・ベンツ、ランドローバー、JACモーターズ並びにチェリー社は価格転嫁を行わずに販売価格を据置、しかし韓国メーカーKia社はIPI税の引上げと為替変動による6.0%の値上げを行っている。
6.0%の値上げをしたKia社の今月の販売は前月比50%、前年同期比40%とそれぞれ大幅に減少、業界関係者は価格維持を継続している輸入メーカーも3月以降は値上げに踏み込むと予想している。
ポルシェ車の輸入代理店Stuttgart Sportcar社のマルセル・ヴィスコンデ社長は高級スポーツカーをIPI引上げと為替変動の影響で20%値上げを実施、IPI35%を価格転嫁すれば40%値上げになるために、収益率の圧迫を余儀なくされている。
ブラジル国内の自動車工場を持つメーカーもトップラインの輸入自動車については値上げを開始、フォード社はカナダから輸入しているFord Edge車は5.0%、ワーゲン社ではドイツ本国から輸入しているPassat車、Variant車、Tiguan車並びにTouareg車については平均14%値上げを実施している。
GM社も米国から輸入しているMalibu車を11.0%、オーストリア製Omega車は25.0%それぞれ値上げ、シトロエン社ではヨーロッパから輸入しているDS3車の値上げを予定している。
JacモーターズはIPI税の引上げ前に輸入車在庫を大幅に増加したために、3月まで値上げを据え置くが、今月はJ3車並びにJ3Turim車をそれぞれ1,000レアル値引き販売している。
ブラジル国内の自動車生産工場の建設を予定しているメーカーは、国産化比率65%という要求に対して税率や期間などの柔軟な対応を連邦政府に要求すると予想、すでに工場建設を発表しているJACモーターズやCheryはIPI税の免税や国産化比率65%の達成期間の延長を交渉していると予想されている。
またBMWはブラジル国内での工場建設を発表、サンタ・カタリーナ州もしくはサンパウロ州が有力候補となっており、ランドローバーやクライスラーも工場建設を検討中である。
中国メーカーのEffaモーターズ、CN Auto並びにChangan社、韓国メーカーSangyong社もブラジル進出を計画していると予想、ブラジル自動車輸入業者協会(Abeiva)ではIPI増税の見直し並びにクオータシステム導入について、ギド・マンテガ財務相との会合を要求している。(2012年1月26日付けエスタード紙)