集団休暇や季節的要因があるも、9月の下落率は過去5年平均の2倍、8月からマイナス9%。
しかし一方で工場、販売業者の在庫は累積、36日分に相当。
9月の自動車生産台数が、8月と比較して19.7%落ち込み26万1,200台にとどまった。積みあがった在庫を縮小させるための集団休暇が、季節的要因による落ち込みに輪をかけた格好。
例年、9月は8月と比較して生産が落ち込んでおり、過去5年間を平均するとその下落幅はおよそ9%。全国自動車工業会(Anfavea)のデータによれば、9月は、前年同月と比較しても6.2%の減産だった。1―9月期の累積生産台数は、前年比3.3%の増加。
Anfavea のルイス・モアン副会長は今回の結果について「懸念すべき様な落ち込みではない」と指摘する。
ただし、メーカーが生産ラインの稼働率を引き下げたものの、在庫は依然として、販売台数36日分に相当する37万8,900台に達しており、8月と比較すればわずか1日分の縮小。
モアン副会長は、「高い水準とは認識していない。ディーラーの数も大きく増加しているし、これらの店舗もそれぞれ在庫、さらにラインナップを揃える必要がある。変化するブラジル国内市場に極めて適切な状態で推移している」と言う。連邦政府は9月16日以降、国内自動車産業の強化とブラジル国内に生産拠点を持たないメーカーの輸入車の競争力削減を目的に、現地調達比率が65%に満たない車両に対して工業製品税(IPI)の課税率を30パーセント引き上げている。
新車登録台数全体に占める輸入車の比率は、2011年に22.7%を記録しており、2010年の年間平均18.8%を上回る。
しかしながら、これらのうち70%は、ブラジルに生産拠点を保有している自動車メーカーが輸入した車両だということに注意が必要。自動車研究センター(CEA)のルイス・カルロス・メーロ主任は、「適切な」在庫の水準は販売日数分にして25日から30日の間だろう、との認識を示す。その上で、「在庫はコストであり、停滞した資本だ」と指摘する。
また自動車の小売セグメントを専門とするコンサルタント、アイルトン・フォンテス氏は、サンパウロでは在庫がすでに販売の40日分に相当するまで積みあがっており、このような多くの消費者を抱える市場の状況が一段と深刻と分析している。
販売台数
新車販売台数は9月、8月と比較して4.9%落ち込んだが、前年同月と比較した場合は1.5%増加し、9月としては過去最高の販売台数を記録した。
1月以降の累積販売台数では、前年同期を7.2%の伸び。
「新車販売市場が好調なのは、最大30%の割引を受けるレンタカー向け販売がけん引しているため」と、ある消息筋はいう。この人物によれば、メーカー各社の一番の懸念は、利益率を減らしてでもシェアを維持することという。(2011年10月7日付フォーリャ紙)