中国商務部副部長がブラジルの政策を批判、ブラジルは「投資の大規模な引き揚げ」のリスクを抱えることになると発言。
中国政府が27日、ブラジルの保護貿易主義に手厳しい批判を浴びせるとともに投資の引き揚げに見舞われるリスクにさらされると警告、さらに、「発展の果実だけを享受する」こともできないと発言した。ブラジルが自動車に対する工業製品税(IPI)を引き上げたことに対して、公的に初めて批判を受けた格好。
実際問題として厳しい批判ではあるが、このことは、世界第2位の経済国で世界最最大の輸出国である中国が、一連の摩擦によってもブラジル市場で成長戦略を継続することを明確に示した形。中国はこの問題を「些細なもの」と位置づけるとともに、この問題で損失を被るのはブラジルだけだと主張した。
中国車は、輸入車に対するIPI課税率を引き上げるというブラジル政府の決定で、直接的に打撃を受けた。エスタード紙は世界貿易機関(WTO)に加盟する諸外国の外交機関から意見を集め、今回、中国がブラジルの対応の影響に不快感を表明した格好。
中国側は、最善の外交的な対話の方法として陳健商務部副部長が27日、ジュネーブで、ブラジルは保護主義を継続するのを希望するか、それとも「国際経済の成長」の一翼を担うかを選ぶべきだと発言。同副部長は、「閉鎖経済はいかなるものも成長を達成することはできず、また発展の果実のみを享受することなどできないし、さらには、(市場から)企業が撤退していくリスクを負うことになる」と発言した。
中国はブラジルに対して今回の政策の撤回を求めるかとのエスタード紙の質問に対して陳副部長は、「我々は、何も要求することはない。政府(ブラジル)は、政策が正しいと考えるもの。ただし、数日内に撤回されるだろう。政府には、より正しい政策の導入を検討してもらうよう、時間の余裕を与えようではないか」とコメント。ここでも中国的な外交手法を披露した。
同副部長は、ブラジルの「政府による保護貿易主義」も厳しく批判した。
「私は政府の決定に価値判断を下しはしないし、各国が身を守ろうと判断を下す権利があるのは明白。ただし、相手はそのような所に投資をしない。我々は、いかなる保護貿易主義にも反対する。中国の利益だけではなく、すべての国の利益を守る立場だ」と結んだ。(2011年9月28日付けエスタード紙)