全国自動車工業会(Anfavea)は2005年の輸入自動車販売の比率は全体の5%であったが、レアル高の為替の影響を大幅に受けて今年は23%を予想、しかし今後の為替の行方次第では100万台に達する可能性もある。
1995年の輸入自動車の比率は21.8%まで上昇して国内自動車産業に大きな打撃となったために、当時のフェルナンド・エンリケ・カルドーゾ大統領は輸入税32%を70%と倍以上引上げたために、翌年には12.9%まで減少した。
昨年の輸入自動車比率は全体の18.8%に相当する66万台、今年上半期はすでに前年同期比38%増加の39万台に達しており、為替以外にもブラジル国内の自動車生産コストは中国、インドやメキシコよりも高いために、自動車の輸入に拍車がかかっている。
2週間前にAnfaveaでは連邦政府に対して、国内での生産コスト削減を促すために、研究開発やイノベーション技術に対する優遇税制適用を導入するように陳情している。
上半期の輸入自動車のうちで9万300台はブラジル国内で自動車を生産していないメーカーの韓国のKia社、中国のChery社やJAC社、ドイツのAudi社やBMW社などであった。
6月末の自動車メーカーやディーラーの新車在庫は営業日数33日に相当する34万2000台に達しているために、フィアット社では在庫調整のためにミナス州ベッチン工場並びにアルゼンチンの工場の製造ライン従業員に対して、集団休暇を与えて調整している。
レアル高の為替で自動車輸入が急増しているのに反比例して、自動車の輸出は大幅に減少してきており、2005年の自動車輸出比率は全体の30.7%を占めていたが、昨年は11.9%と大幅に減少したために、自動車貿易赤字は60億ドルに達していた。
全国自動車部品工業組合(Sindipeças)では今年の自動車の貿易赤字は昨年よりも更に拡大すると予想されており、昨年の自動車バーツ部門の貿易赤字は45億ドルであったが、今年は55億ドルに達すると予想している。
またSindipeçaではレアル高の為替、労働者に対する福利厚生コスト、ファイナンスコストや劣悪なロジスティックなどでブラジル国内の生産コストは競争力を失ってきており、またパーツの国産化比率が規定の60%以下で生産しているメーカーも存在するために、連邦政府に取締り強化を要請している。(2011年7月13日付けエスタード紙)