今年上半期の自動車販売は173万台と記録を更新したにも関わらず、過去数カ月間の販売減少の影響に伴って在庫が33日相当まで増加、業界内では危険水準と見込まれている35日に近づいているために、生産調整を余儀なくされてきている。
フィアット社ではブラジル向けSiena車を生産しているアルゼンチン工場で生産調整のために1週間の集団休暇を採用、ミナス州ベルチン工場でも今月もしくは来月に同様の集団休暇を採用すると見込まれている。
今年の自動車在庫が33日分を超えたのは3回目、6月の在庫は同月の自動車販売台数30万4,00台を初めて上回ったために、自動車メーカーやディーラーの在庫コストが上昇してきている。
全国自動車工業会(Anfavea)のクレドルヴィーノ・ベリーニ会長は上半期の自動車販売は好調に推移、昨年12月に連邦政府がインフレ圧力低減のためにクレジット部門向けに採用したマクロ・プルーデンス政策並びに連続して引上げられている政策誘導金利(Selic)の効果が下半期から表面化するにも関わらず、今年の自動車販売台数予想を前年比5%増加の370万台に据え置いている。
5月の自動車向けクレジットの90日以上の延滞率は3.6%と1月の2.6%、2月2.8%、3月3.0%、4月の3.2%と毎月、徐々に上昇してきているために、今後の延滞率の動向に注目する必要がある。
今年上半期の自動車生産は前年同期比4.1%増加、自動車販売は10%増加、そのうち輸入車販売は22.8%増加の39万台、レアル高の為替の影響を大幅に受けた自動車輸出は3%増加の24万9,900台に留まったために、自動車輸入台数が輸出台数を14万100台上回って前年の4万台から貿易収支赤字が更に拡大してきている。(2011年7月7日付けエスタード紙)