ブラジルの自動車工業界は国内需要が旺盛で増産に次ぐ増産を続けてきたが、9月の世界金融危機突入の影響で10月の自動車生産は前月比13%減少、更に在庫調整のために各メーカーは一斉休暇に入っている。
自動車工業界の国内総生産に占める比率は5.4%と大きいが、GM社では来年の自動車生産は今年並みの350万台を見込んでいるが、悲観的なシナリオでは318万台、楽観的なシナリオでは370万台を見込んでいる。
ファイアット社では来年のGDP伸び率を2.5%、インフレ5.0%、政策誘導金利(Selic)を13.0%と予想、GMでは前回の予想の GDP4.0%から3.0%に下方修正、インフレは4.5%から5.1%、Selic金利を11.83%から13.75%に引き上げたが、為替は R$1.85%からR$2.00に下方修正している。
全国自動車工業会(Anfavea)では今年の自動車輸出を78万台見込んでいるが、来年は70万台に減少、ワーゲン社の今年の自動車輸出はトップの18万台、来年は16万台への減少を見込んでいる。
ファイアット社の生産台数は2位に大きく差をつけていたが、10月のワーゲンのマーケットシェアは22.2%とファイアットの22.3%と僅差まで近づいてきている。
ファイアットはウノ車やパーリオ車など価格の安い自動車生産が大半であるために、今回の金融危機の影響でクレジット縮小による販売減少がワーゲン社とのマーケットシェア縮小に結びついた。
また過去30日間では格安長期クレジット販売が主であったリッターカーの販売比率が51.1%から47.2%と大幅に減少、GMなど大手4社の販売は 22.3%減少したが、プジョー・シトロエンのシェアは10%から15%と大幅増加している。(2008年11月11日付けヴァロール紙)