今月23日メルセデスベンツ社は、サンパウロ州イラセマポリス市に5億レアルを投資して建設した自動車工場の開所式を予定、10年ぶりにブラジル製高級車の生産を再開する。
また英国資本ランドローバー社は、今年4月もしくは5月に7億5,000万レアルを投資したリオ州南部の自動車工場でスポーツタイプの自動車生産開始を予定している。
しかし長引く経済リセッションの影響で販売が落ち込んでいるため各自動車メーカーは大幅な生産調整を余儀なくされており、メルセデスベンツ社並びにランドローバー社の開所式がオープニングセレモニー終焉となる可能性が非常に高い。
2012年にトヨタ社並びに韓国資本の現代自動車は、それぞれサンパウロ州内に新設した自動車工場でコンパクトカーの生産を開始して欧米メーカーが独占していた市場に参入、続いてFiat Chrysler Automobiles社並びに日産もプレミアムカーの自動車工場を立ち上げていた。
2012年8月にトヨタ社がソロカバ工場の開所式を行った後、各自動車メーカーは総額180億レアルを投資して12カ所の自動車やトラック工場を建設、2019年には500万台の生産が予定されていた。
連邦政府は2011年12月に輸入自動車を制限するためのセーフガードを設けて、国内での自動車生産の励策を発表、新規参入組が競って国内での自動車生産開始を余儀なくされていた。
5年前の国内の自動車生産は350万台以上に達していたが、国内経済停滞に伴って新車販売が急減した昨年の国内自動車生産は250万台を下回り、各自動車メーカーではレイオフや集団休暇などで生産調整を余儀なくされている。
過去4年間に自動車メーカーは国内での自動車生産のために新規自動車工場を競って建設、100万台の自動車生産能力が増加、今では大半の自動車工場では設備稼働率が50%に達していない。
日産はリオ州レゼンデ市に6億レアルを投資して年間20万台の自動車生産能力の工場を建設、Fiat Chrysler Automobiles社は、ペルナンブーコ州ゴイアナ市に70億レアルを投資して25万台の自動車生産能力の工場を建設している。
前記同様に中国資本チェリー社はサンパウロ州ジャカレイ市に15億レアルを投資して5万台、ドイツ資本アウディー/ワーゲンは、パラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャイス市に10億2,000万レアルを投資して6万6,000台、ドイツ資本BMW はサンタ・カタリーナ州アラクアリ市に6億レアルを投資して3万2,000台の自動車生産能力の工場を建設している。
メルセデスベンツ社はサンパウロ州イラセマポリス市に5億レアルを投資して2万台、ランドローバー社はリオ州イタチアイア市に7億5,000万レアルを投資して2万4,000台、ホンダはサンパウロ州イチラピーナ市に10億レアルを投資して12万台、DAF社はパラナ州ポンタ・グロッサ市に12億レアルを投資して1万台の自動車生産能力の工場を建設している。(2016年3月11日付けヴァロール紙)