ブラジル地理統計院(IBGE)の統計によると、今年の国内総生産(GDP)伸び率はマイナス1.5%が予想されているが、裾野産業の広い自動車部門のGDP伸び率は1/3に相当する0.5%減少が予想されている。
自動車部門の生産はブラジル国内の製造業部門全体の10%に相当、今年の自動車生産は前年比24.0%減少するとIBGE統計院の資料を基にテンデンシアス・コンスルトリア社では予想している。
裾野産業の広い自動車部門の生産減少に伴って自動車部品セクター並びに鉄鋼セクター、化学セクター、プラスティックセクター、ゴムセクター以外にもディーラーなどの小売販売セクターや自動車向けクレジットを取り扱う金融セクターも大きな影響を受けている。
全国自動車工業会(Anfavea)では、今年の自動車生産を前年比17.8%減少の258万5,000台を予想して2007年以降では最低の生産台数を予想、Anfaveaのルイス・モアン会長は、今年の自動車業界の納税は大幅な自動車販売減少が影響して前年比130億レアル減少すると予想している。
今年初め5か月間の自動車生産は前年同期比19.1%下落の109万2,000台、自動車販売は21%減少の110万6,000台とそれぞれ大幅に減少してブラジルのGDP伸び率を大幅に引き下げる要因に結び付いている。
自動車製造部門向けに鉄鋼製品の22%を販売している鉄鋼セクターの過去12か月間の雇用減少は1万2,000人、レイオフは1,400人とそれぞれ大幅に雇用が減少しており、ウジミナス社のサンパウロ州クバトン工場並びにミナス州イパチンガ工場の高炉の操業停止を余儀なくされている。
自動車製造部門の裾野産業の雇用総数は150万人に達しているが、今年5か月間の自動車関連部門の雇用は6,300人減少、裾野産業の雇用は7万5,600人減少、今年初め4か月間の自動車ディーラーの雇用は新車販売が大幅に下落している影響で1万2,000人減少している。(2015年6月21日付けエスタード紙)