ブラジルの国内景気の停滞による自動車の国内販売の減少並びに在庫調整、アルゼンチン向け自動車輸出の減少などの要因で、自動車メーカーは集団休暇並びにレイオフ、希望退職制度などで生産調整を行っている。
しかし裾野産業の広い自動車産業界では、自動車パーツのサプライヤー企業には中小企業の下請け企業が多く、自動車メーカーや大手自動車部品メーカーと同様の雇用調整が非常に難しいために解雇する企業が増えてきている。
就労・失業者管理センター(Caged)の調査によると、2013年第1四半期の自動車部品関連企業では1万3,900人の雇用創出となっていたが、今年第1四半期は1,071人が解雇されている。
今年第1四半期の自動車関連企業の失業率が高いのは、自動車関連の城下町であるサンパウロ市近郊のABCパウリスタ地域、南大河州のグラバタイ市、リオ州ポルト・レアル市となっている。
今年第1四半期のサンパウロ市近郊のABCパウリスタ地域の失業数は2.4%に相当する1746人、GMの自動車工場を擁する南大河州のグラバタイ市の失業者は4.9%に相当する472人となっている。
今年第1四半期のリオ州ポルト・レアル市の失業者は、6.0%に相当する371人に達しているが、失業者の大半は自動車部品の中小サプライヤーとなっており、雇用創出の機会がほとんどない地方都市であるために、今後の雇用創出が憂慮されている。
サン・ベルナルド市並びにジアデマ市、リオ・グランデ・ダ・セーラ市、リベイロン・ピレス市で構成されるABC金属労連では、今年第1四半期の失業者は、1,012人で前年同期の100人の新規雇用から一転して雇用減少になっていると発表している。
サン・カエターノ市のGM自動車工場では今年第1四半期に407人が退職、そのうち348人が希望退職制度を活用して退職、また337人は年金受給が可能な退職者となっている。(2014年4月25日付けヴァロール紙)
