レアル高の為替の影響を受けて中国からの設備投資用工作機械輸入が国内メーカーに大きな打撃を与えており、連邦政府に対する問題解決のための陳情も効果を発揮していない。
ブラジルの大手工作機械メーカーのロミ社は今年の投資額3,500万レアルを見込んでいたが、輸入工作機械が国内マーケットを席巻しているために、2,000万レアルの投資額に下方修正している。
同社の第2四半期の純益は前年同期比67.3%減少しているために、今年の生産を前年比マイナス5%、売上は6%から8%、金利・税金・償却前利益Ebitdaを12%から18%と予想している。
またロミ社では過去12カ月間にレアル高の為替の影響で、輸入製品に対して益々価格競争力を失ってきているために、3回の値下げを余儀なくされている。
プラスティック射出成形加工用工作機械は中国の輸入製品との競争にさらされて、マーケットシェアを失ってきており、今年の上半期の輸入機械・装置は国内マーケットシェアの32.7%に相当する141億4,000万ドルに達している。
ブラジル機械・装置工業会(Abimaq)では今年上半期の機械・装置の貿易収支は87億8,000万ドルの赤字を計上、今年は208億ドルの赤字計上が予想している。
中国からの輸入機械・装置シェアは輸入全体の13.0%と7年前の2.1%から飛躍的に増加してドイツの13.8%に迫っており、トップは米国の25.1%となっているが、今後は中国製品の大幅なマーケットシェア拡大が予想されている。
Abimaq協会では連邦政府に対して国産の類似品の輸入機械・装置に対して35%の輸入関税適用を要請していたにも関わらず、今回は更に厳しい中国製品に対するセーフガード発令の陳情に切り替える。(2011年7月28日付けヴァロール紙)