5月のブラジル製鉄部門の粗鋼生産は前月比8.0%増加の187万トンを記録して金融危機後の昨年11月からの粗鋼生産は最高を記録、また3月から操業停止をしていたナショナル製鉄所(CSN)のボルタ・レドンダ高炉の操業再開が予定されている。
CSN高炉操業再開にも関わらず、ブラジル国内の14高炉のうちで5高炉の操業中止が継続されているとブラジル鉄鋼院(IBS)は発表しているが、操業率は49.7%に留まっている。
今年の国内の粗鋼販売は前年比23%減少が予想されており、国内外の販売増加に伴う生産増加の回復シナリオは未だに不透明となっている。
輸入鉄鋼製品に対する輸入関税12%は国内鉄鋼メーカーの生産増加には不十分であるが、工業製品税(IPI)の減税や免税の恩典を受けている自動車生産部門、白物家電、建材部門並びに資本財部門の鉄鋼消費は80%に達するために、今後の国内消費の動向に注意する必要がある。
しかし業界関係者は昨年並みの生産回復は2011年が予想されており、昨年9月から現在までにCSNの時価総額は20.2%、ゲルダウ34.1%、ウジミナスは29.1%とそれぞれ大幅に減少している。
ゲルダウ並びにアルセロール・ミッタルブラジルでは国内の鉄鋼消費の回復が確認された後で高炉の操業再開を行なうが、鉄鉱石供給業者間ではゲルダウのミナス州オウロ・ブランコ市のアソミナス製鉄所の操業再開の準備が行なわれていると見込んでいる。{2009年6月18日付けエスタード紙}