世界金融危機後のブラジルの粗鋼需要は大幅に減少したために、鉄鋼メーカーは昨年最終四半期から一斉に減産して生産調整を行なって今年の第1四半期には回復すると予想されていたが、国内需要の先行き不透明で更に減産のために高炉を止めるメーカーが出てきている。
鉄鋼市場関係者は第1四半期の粗鋼生産は480万トンから500万トンと昨年同期の860万トンの44%前後の生産を予想しているが、自動車生産部門で回復の兆しが現れてきており、3月の粗鋼生産は160万トンから190万トンを見込んでいる。
また第2四半期も期待するほど増産は見込めないが、下半期には景気刺激策のための減税やPACプロジェクトの公共投資のインフラ部門向けでの増産が期待されている。
粗鋼生産はGDPの伸びに比例して増加するが、今年のブラジルのGDPが10%増加のシナリオでは昨年の粗鋼生産4,100万トンにはほど遠く、最悪では 2,000万トン、下半期に大幅に回復すると3,000万トンに近づくと見込まれている。(2009年3月5日付けヴァロール紙)