ブラジル国内鉄鋼メーカーでは、平板鋼などの鉄鋼製品価格は石炭並びに鉄鉱石の国際コモディティ価格の上昇で収益率が悪化しているために、今年5回目の値上げを余儀なくされている。
平板鋼生産では国内トップメーカーのウジミナス社は、12月1日から鉄鋼卸売ディストリビューターに対して平板鋼価格9.0%、冷間圧延鋼板10%、熱間圧延鋼板12%の値上げを通達している。
また平板鋼生産ではウジミナスに次ぐナショナル製鉄は、2017年1月から平板鋼の10%の値上げをすでに通達、ブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)のカルロス・ロウレイロ会長は、鉄鋼製品需要が底を打っているために企業向けの最終価格への転嫁は難しいと予想している。
現在の鉄鋼メーカー向け1トン当たりの石炭価格は1年前の4倍に相当、スポット価格は310ドル、また中国内の1トン当たりの鉄鉱石価格は63%上昇の74.90ドル、1トンの鉄鋼生産には1.6トンの鉄鉱石並びに0.6トンの石炭を消費する。
今年11月20日までのブラジル国内生産の平板鋼価格は50%以上上昇しているが、中国製品はすでに69%値上がりの420ドルに達し国内製品よりも10%高くなっている。
10月のナショナル製鉄による輸入鉄鋼製品は前年同月比116.8%増加の3万9,500トン、また10月の輸入鉄鋼製品は13万6,400トン、そのうち熱間圧延鋼板は119%増加の5万3,000トンに達している。
10月の鉄鋼卸売ディストリビューターによる熱間圧延鋼板販売は、前年同月比8.3%減少の25万6,200トン、今年の販売は前年比5.0%減少の300万トンを予想している。(2016年11月23日付けヴァロール紙)