ブラジル鉄鋼院(IABr)の発表によると、8月のブラジル国内の平板鋼消費は、前月比6.7%増加の160万トンを記録して3月の水準に回復、前年同月比では10.2%減少している。
今年初め8か月間のブラジル国内の平板鋼消費は、前年同期比22.1%減少の1,050万トンに留まっており、依然としてラヴァ・ジャット作戦汚職問題によるインフラプロジェクトの停滞や住宅ブームの終焉、経済リセッションによる国内経済の停滞が続いている。
鉄鋼業界の回復は依然として不透明にも関わらず、エンリケ・メイレーレス財務相率いる経済班による国内経済活性化政策の採用で、2017年からブラジルの鉄鋼消費はGDP伸び率の3~4倍の伸び率は可能とBTG パクツアル銀行関係者は説明している。
8月のブラジル国内の鉄鋼製品販売は前年同月比6.0%減少の148万トン、前月比では6.9%増加、輸入鉄鋼製品販売は前年同月比46.2%下落したが、前月比では僅かに0.4%減少に留まっている。
また8月のブラジル国内の粗鋼生産は前年同月比1.1%減少の277万トン、前月比では2.3%増加して過去1年間では最も高い水準に到達、特にペセン製鉄所並びにメキシコのSimec製鉄所の操業開始が増産に繋がっている。
ブラジル国内の鉄鋼生産の能力は5,300万トンに達しているにも関わらず、鉄鋼生産は3,320万トンに留まっており、設備稼働率は62.7%、白物家電並びに自動車、機械・装置向け平板鋼生産の減産率は低い。
8月の圧延鋼板のブラジル国内販売は、前年同月比1.5%増加の84万5,100トンで昨年3月以降では最も上昇、棒鋼販売は前年同月比16.6%減少の63万9,400トンとなっている。
8月の過去12カ月間の鉄鋼製品消費は15.2%減少の1,815万トン、今年の鉄鋼製品消費は1,820万トンをブラジル鉄鋼院(IABr)では予想、また過去12カ月間の鉄鋼製品輸出は25.2%減少の97万7,100トンに留まっている。(2016年9月20日付けヴァロール紙)