今年の平鋼販売は裾野産業の広い自動車業界が壊滅的な打撃を受けている影響で、前回予想の前年比5.0%減少から7.0%減少への下方修正を余儀なくされるとブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)では予想している。
今年初め4か月間の平鋼販売は前年同期比11.9%減少の102万トンまで減少、輸入平鋼を含む販売は32.1%減少の256万トンに留まって2013年の454万トンとは比較にならないほど落ち込んでいる。
4月の平鋼の卸売販売は前年同月比8.4%減少の24万6,200トン、前月比では15.5%減少、1日当たりの販売は1万2,300トンで2006年以降では最低の水準まで低下している。
今年の平鋼価格は4月までに3回連続で値上げされており、また6月第1週にはアルセロール・ミッタル社並びにウジミナス社、ナショナル製鉄(CSN)が10%の値上げを予定している。
ブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)のカルロス・ロウレンソ会長は、ドル高の為替で輸入平鋼価格が高止まりしているため国産平鋼価格は価格競争力があると説明、今年の中国の1トン当たりの圧延鋼板価格は一時480ドルを記録したにも関わらず、現在は380ドルまで下落している。
ゲルダウ社は5月中に建設業界向けの棒鋼価格の8.0%値上げを発表、しかしCSN並びにメキシコ資本Simec社がブラジルの棒鋼市場に新規参入しているために急激な価格上昇にはつながらないと予想されている。(2016年5月18日付けヴァロール紙)