過去1か月間にブラジル国内の鉄鋼製品価格は2度値上げされ、また現在の鉄鋼価格は10%以上の値上げする余地があるために、大手ブラジル鉄鋼メーカーの株価が上昇している。
5月6日までの今年のナショナル製鉄所(CSN)の株価は、ドル高の為替などの要因で負債削減に困難をきたしているにも関わらず、すでに178.5%高騰してサンパウロ平均株価(Ibovespa)の値上がり率19.30%を大幅に上回っている。
またウジミナス製鉄は経済リセッションやラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題によるインフラ投資減少の影響にも関わらず、今月中に予定されている10億レアルの増資予想で今年の優先株価は52.9%上昇、また普通株価も28%上昇している。
ゲルダウ社は経済リセッションの影響でブラジル国内の鉄鋼需要の大幅減少にも関わらず、米国ならびに中国での付加価値の高い圧延鋼価格がすでに200ドル上昇して北米での事業が好調に推移しているため、今年の同社の優先株価は58.1%と大幅に上昇している。
クレディ・スイス銀行アナリストのイヴァノ・ウエスティン氏は、原材料の国際コモディティ価格は上昇サイクルに突入しており、2017年からブラジルの鉄鋼業界は回復サイクルに突入すると予想している。(2016年5月9日付けヴァロール紙)