世界鉄鋼協会(World Steel Association)の発表によると、2015年の世界の粗鋼生産は米国ならびにヨーロッパ諸国などの減産の影響で前年比2.8%減少の16億2,000万トンに留まった。
世界鉄鋼協会の鉄鋼生産国66か国対象の調査では、昨年の中国の粗鋼生産は2.3%減少の8億380万トンにとどまったが、世界の粗鋼生産の49.5%と占めている。
中国の粗鋼生産増加は、世界の需給バランスを無視した供給過剰の生産で低価格で輸出を促進しているために、米国は中国製粗鋼製品に対してセーフガードを検討、またヨーロッパ諸国も米国に次いで中国製鉄鋼製品のセーフガードを検討している。
2015年12月の世界の粗鋼生産は需要減少に伴って前年同月比5.7%減少の1億2,670万トン、平均設備稼働率は64.6%と2009年1月以降では最低の稼働率まで減少している。
2015年12月の中国の粗鋼生産は前年同月比5.2%減少の6,440万トンであったが前月比では1.7%増加、日本は4.5%減少の860万トン、ブラジルは6.1%減少の250万トン、2015年のブラジルの粗鋼生産は1.9%減少の3,320万トンで世界のマーケットシェアの僅か2.1%に過ぎない。(2016年1月26日付けヴァロール紙)