ブラジル国内の製造業部門の生産は、国内経済の停滞による裾野産業の広い自動車やトラック生産の大幅な減少などに伴って、鉄鋼製品生産セクターや電力エネルギー生産セクターも大幅な打撃を受けている。
ブラジルの大手工作機械メーカーROMI社の今年上半期の売り上げは、前年同期比18.5%減少の2億3,994万レアルに留まっており、利払い・税金・減価償却・焼却控除前利益を示すEbitdaは1,000万レアルの赤字を計上したが,前年同期は2,272万レアルの黒字を計上していた。
ROMI社の上半期の純益は、製造業部門の設備投資の大幅減少に伴って1,539万レアルの赤字を計上、前年同期の233万レアルの黒字から一転して赤字に転落している。
現在のROMI社の設備稼働率は僅かに40%に留まっているために今年は僅かに3,650台の工作機械の生産に留まると予想、風力発電セクター向けの機械・装置の設備稼働率は僅かに45%に留まって世界金融危機直後の2009年の需要下落による設備稼働率を下回っている。
ブラジルの大手工作機械メーカーROMI社では、工作機械並びにプラスティック射出成形機、鋳物関連生産を事業の柱としているが、国内外とも工作機械の需要が落ちている。
しかし工作機械メーカーWEG社の今年第2四半期の売り上げは23億レアルに達しており、国内の売上比率は45%、海外の売上比率は55%、今年上半期の純益は前年同期比17%増加の5億670万レアル、売り上げは24%増加の45億レアル、Ebitdaは15%増加の7億50万レアルとなっている。
ブラジル機械・装置工業会(Abimaq)の調査によると、今年上半期の機械・装置業界の売上は前年同期比6.5%減少の440億レアル、機械・装置の輸入は17.8%減少、輸出はレアル通貨に対するドル高の為替にも関わらず、17.4%減少している。
過去12か月間でレアル通貨に対するドルの為替は20%以上と大幅に上昇しているにも関わらず、ブラジルの機械・装置メーカーの高付加価値の完成品輸出は低調に推移しており、Abimaq工業会のカルロス・パストリザ(Carlos Pastoriza)会長は、ブラジルの機械・装置輸出の価格競争力が均衡するためにはR$5.00まで更なるレアル安になる必要があると指摘している。
6月の機械・装置業界の売上は前年同月比13.5%減少の71億700万レアル、前月比では2.9%減少、過去12か月間の機械・装置関連業界の雇用は3万人減少して壊滅的な打撃を受けている。(2015年7月30日付けヴァロール紙)