サトウキビ栽培の中心地であるサンパウロ州並びに中西部地域のエタノール工場の経営者は、銀行負債の返済ができないために工場を売りに出しており、最低でも360工場に達すると予想されている。
サンパウロ州内のエタノール工場は180工場に達するが、そのうち売り出されているのは、全体の20%に相当する30から40工場と見込まれている。
サンパウロ州サトウキビ加工業者組合(Unica)のアントニオ・デ・ロドリゲス取締役は、異常気象による減産並びに生産コストの上昇、エタノール価格の変動などの要因で、銀行負債が大幅に上昇していることなどが工場の売り出しや業界再編につながっているとコメントしている。
ロドリゲス取締役は、負債総額が工場やサトウキビ栽培用地の価格を上回っているために、ブラジルの同業者にとっては買収する魅力がないため、多くのエタノール工場の経営者は海外投資家による買収を望んでいる。
サンパウロ州のリベイロン・プレート地域の大手不動産業者のアチリオ・ベネジーニ社長は、先週だけでサンパウロ州並びに南マット・グロッソ州、ゴイアス州の10エタノール工場が売りに出されたと述べている。
サンパウロ州マリリア市の不動産業者のウイルソン・ルカス氏は、売り出されているエタノール工場の95%は海外投資家が買収、特に中国並びに米国、インド、ヴェネズエラ、中央アメリカやアラブ諸国の投資家が買収に乗り出していると説明している。
マット・グロッソ州クイアバ市近郊の元大豆王のオラシール・デ・モラエス氏の娘アナ・クラウジア・デ・モラエス女史が所有するイタマラチー工場の昨年のサトウキビ生産は、予定の630万トンを大幅に下回る440万トンの生産に留まり、15億レアルの負債につながったために、売りに出している。
サンパウロ州内では、2007年にAlbengoa Bioenergia工場をスペイン人のデジニ・アグロ氏が2億9,700万ドル並びに負債3億8,700万ドル込みで買収、しかし、昨年のサトウキビ生産が予想の720万トンを大幅に下回る450万トンとなったために大きな負債を抱えており、売り出しを余儀なくされている。(2012年4月2日付けエスタード紙)