ブラジル国立宇宙調査研究院(INPE)での衛星データを利用したアマゾン伐採監視システム(DETER)の調査によると、過去9カ月間のアマゾン地域の熱帯雨林伐採は農産物の国際コモディティ価格の上昇並びに「熱帯雨林伐採の完全禁止」の法令が国会で承認される前に伐採を急ぐために、再び増加に転じている。
過去9カ月間のアマゾン地域の熱帯雨林伐採面積はリオ市に匹敵する1,454平方キロメートルと前年同期比26%増加、特にマット・グロッソ州が大豆やトウモロコシ栽培のために730万平方キロメートルが伐採されて、全体の40%を占めている。
2009年8月から2010年4月のマット・グロッソ州の熱帯雨林伐採面積は497Km2、2010年8月から2011年4月は733Km2、パラ-州は571Km2から580Km2と微増、ロンドニア147Km2から238Km2、アマゾニア州は87Km2から160Km2とそれぞれ大幅に増加している。
INPEでは今年3月と4月の伐採面積が前年同期の103平方キロメートルから593平方キロメートルと大幅に増加しているために、イザベラ・テイシェイラ環境相とアロイジオ・メルカダンテ科学技術相は2014年までにアマゾン伐採監視システム(DETER)のサテライトを3機増加して、監視を強化すると発表している。
違法放牧のためにアマゾン地域の熱帯雨林伐採をしている農家に対して、押収された牛は「空腹ゼロ(Fome Zero)プログラム」担当機関に提供するとイザベラ・テイシェイラ環境相は説明している。
またアマゾンの熱帯雨林の違法伐採地域から生産された穀物や家畜の生産者並びに商業化する買上げ業者に対して、環境犯罪としての責任を取らせる必要性を強調している。(2011年5月19日付けヴァロール紙)