エル・ニーニョからラ・ニーニャへの過渡期に突入したために、アジア、オセアニアやヨーロッパで乾燥が継続している影響を受けて、今後の穀物類の生産減少は避けられないと予想されている。
特に小麦やコメなどのコモディティ商品への影響が出始めているために、今後は他のコモディティ商品の値上がりも避けられないと見込まれている。
小麦生産国のロシア、オーストラリアやフランスでの影響は避けられず、ロシアでは「ロシアの母なる川」ボルガ河流域を中心に乾燥が続いており、2010年/2011年の穀物類の生産は前回予想から更に5.6%に下方修正して8,500万トン、小麦も3.5%減少の5,500万トンを予想している。
オーストラリアの小麦生産は2,250万トン、フランスは3,750万トン、ドイツは2,560万トンとそれぞれ下方修正、またコメ輸出では世界トップのタイでは過去8年間で最も乾燥しているために、前回よりもさらに0.9%下方修正して2,300万トンを見込んでいる。
ブラジルではラ・ニーニャの影響は8月から来年4月頃まで受けると見込まれており、南大河州の大豆やトウモロコシの植え付け時期と重なるために、なるべく早くの植え付け開始で影響を最小限に抑えるように奨励している。(2010年7月8日付けヴァロール紙)