世界的なパルプ需要減や在庫増加でブラジルのパルプ生産大手会社は20%から25%の生産調整を予定して、来月の減産は12万トンに達すると見込まれている。
またヴォトランチングループ(VCP)はアラクルース製紙の28%の株をLorentzen一族から27億レアルでの譲渡で合意していたが、世界金融危機の発生でシナリオ変更を余儀なくされている。
アラクルース製紙の第3四半期の純益は為替デリバティブでも損害の影響で16億4,000万レアルの赤字を計上、VCP製紙も為替デリバティブで5億8,600万レアルの損害を被っている。
7月の世界のパルプ在庫は北京のパルプ工場がオリンピックの大気汚染減少のために減産を余儀なくされて36日分まで減少していたが、8月にはインドネシア のパルプ工場や中国の再稼動で41日分に増加してきているために、スザノ製紙は3万トンの減産、VCP製紙は2万5,000トン、アラクルース製紙は6万 4,000トンそれぞれ減産すると見込まれている。
世界のパルプの在庫増加の影響で2004年以来初めて価格が30ドル減少してきていたが、9月末から継続している世界金融危機で今では70ドルも急激に価格低下をきたしており、来年のアジアやヨーロッパのパルプ需要回復は期待できない。
為替デリバティブで赤字を計上したアラクルース製紙は2010年から南大河州グアイバ工場での増産計画、ミナス州のヴェラセル工場のパルプ増産のための植林用土地購入計画はそれぞれ先送りを余儀なくされている。(2008年10月20日付けヴァロール紙)