ブラジルの紙・パルプメーカーは金融危機で世界的に需要が縮小した影響で、コモデティティ価格が過去数ヶ月間で50%近く下落したにも関わらず、中国でマーケットシェアを拡大している。
1月の中国へのパルプ輸出は前年同月比30%増加の91万7,000トンに達して、生産コストの低いブラジルの短繊維パルプは針葉樹林の長繊維パルプを席捲してきている。
長繊維パルプ生産のフィンランド、スエーデンやカナダの生産コストはトン当たり400ドルから500ドル、ブラジルの生産コストが220ドル前後では価格競争力がないために減産や操業停止に追込まれている。
VCP製紙の関係者は欧米のパルプ会社は昨年10月から今年4月末までに300万トンのパルプ減産を見込んでいるが、ブラジル並みの価格競争力があるのはアジアの一部のパルプメーカーだけとなっている。
北京オリンピック時のパルプの価格はトン当たり800ドルであったが、今年の初めには392ドルまで下落、先週は海運フレート代の僅かな上昇で2.66ドル上昇、アジア地域が最も早くパルプ需要や価格が回復すると見込まれている。(2009年3月25日付けヴァロール紙)