2017/2018年度の世界の砂糖生産が記録更新の影響を受けて、2017年末から砂糖の国際コモディティ価格が下落に転じており、今年4月のニュヨークの砂糖の国際コモディティ価格は、過去10年では最低水準で推移している。
Valor data社の計算によると、今年4月の砂糖の国際コモディティ価格は、前月比7.73%下落して2015年8月以降では最低価格を記録、また2008年9月のリーマンブラザーズ破綻に端を発した世界金融危機発生直後の2018年12月の価格水準まで低下している。
また今年初め4か月間の砂糖の国際コモディティ価格は、昨年12月比では16.24%下落、4月の過去12カ月間では昨年4月よりも26.82%と大幅な下落を記録している。
2018/2019年のブラジルの砂糖生産は、国際コモディティ価格減少に伴ってエタノールへの増産の影響で大幅な減少が予想されており、前年比700万トン減少の3,150万トンが予想されている。
コンサルタント企業Datagro社では、今年9月に収穫が終わる2018/2019年の世界の砂糖生産は、2017/2018年比では前回予想の760万トン増加から1,080万トン増加に上方修正している。
サトウキビ栽培の中心地であるサンパウロ州リベイロン・プレート市のコンサルタント会社FG/A社では、今年のインドの砂糖生産は3,300万トン予想、2001年以降世界最大の砂糖生産を維持していたブラジルを追い抜くと予想している。
しかし今年のインドの砂糖生産が3,300万トンに上昇してもインド国内の内需拡大でそれ程輸出に回らないために、今年のブラジルの砂糖輸出は、1,000万トン~1,100万トンで世界トップを維持するとFG/A社では予想している。
今年の農畜産物の国際コモディティ価格は、米中の貿易戦争による報復合戦並びにアルゼンチンの大豆不作並びに中国の穀物供給先変更など国際的な不安定要因が拡大してきており、農産物の国際コモディティ価格のボラティリティが拡大してきている。
各種の農産物の国際コモディティ価格変動比較では、今年4月のコーヒーの平均コモディティ価格は前月比マイナス1.35%、今年初め4か月間ではマイナス4.18%、4月の過去12カ月間ではマイナス13.87%を記録、前記同様にココアは6.09%増加、40.09%増加、37.33%増加している。
またオレンジジュースは2.90%増加、マイナス2.0%、マイナス7.71%、棉は0.10%増加、9.71%増加、6.71%増加、大豆はマイナス0.06%、6.67%増加、9.54%増加、トウモロコシは1.65%増加、10.89%増加、6.40%増加、小麦は0.49%増加、13.39%増加、12.14%増加している。(2018年4月30日付けヴァロール紙)