先進諸国では、タブレットPCやスマホの普及によるデジタルメディア拡大に反比例して印刷用紙需要が減少、今年のヨーロッパ連合のプリント用紙販売は前年比3.6%減少、2018年は2.5%減少が予想されている。
また前記同様に米国の今年のプリント用紙販売は前年比3.5%減少、2018年は1.5%減少予想している一方で、先進諸国のトイレットペーパーや食卓用ナプキン、ティッシュペーパーの需要は年間1.0%~2.0%拡大している。
トイレットペーパーや食卓用ナプキン、ティッシュペーパーの原材料は南半球のブラジルやチリで生産が盛んなユーカリやアカシアの短繊維パルプ。包装用紙はロシアから供給される長繊維パルプが優れている。
2010年からの世界の短繊維パルプ需要は毎年2.0%拡大、今年のブラジルの短繊維パルプ生産は6,500万トンに達すると予想されているが、中国が牽引する新興国の消費が初めて世界の50%を上回っているとRabobankでは発表している。
また中国では所得や生活の向上に従ってトイレットペーパーやナプキン、ティッシュペーパーなどの生活用品製紙需要が拡大しており、今年の生活用品製紙の生産は120万トン増加が予想されている。
2010年から中国での短繊維パルプ需要が拡大の一途を辿っており、今年は世界需要の23%に相当する1,500万トンに達すると予想されている。
世界の短繊維のティッシュペーパー消費の比較では、米国の年間1人当たりの消費は24キログラムでドイツの17キログラムを大幅に上回っており、英国は16キログラム、チリ11キログラム、メキシコ並びにウルグアイ8キログラム、アルゼンチン7キログラム、ブラジル並びにコロンビア5キログラム、中国4キログラム、インドは僅かに100グラムの消費に留まっている。
ブラジルの年間1人当たりのティッシュペーパー消費は5キログラムに留まっているが、2025年には9キログラムに増加して年間70万トンの需要が見込まれている。(2017年11月28日付けヴァロール紙)