2016/17年度の穀物生産は、天候が順調に推移して前年度を20.3%上回る2億2,140万トンに達して記録を更新するとブラジル地理統計院(IBGE)では予想している。
2016/17年度の穀物生産が記録更新の2億2,140万トンに達する要因として、エルニーニョ現象と逆に東太平洋の赤道付近で海水温が低下するラニーニャ現象のサイクル入りで、降雨異変が減少するため特に大豆並びにトウモロコシが豊作になるとブラジル地理統計院(IBGE)農畜産部門担当のアルフレッド・ゲデス コーディネーターは予想している。
また適量の降雨が予想される天候以外にも穀物の国際コモディティ価格の上昇予想による耕作面積の拡大、収穫量増加が期待できる優良種子の購入などの要因で、穀物栽培農家では、2016/17年度の穀物栽培の大幅な増産に大きな期待をかけている。
昨年は南部地域での平年を大幅に上回る降雨にも関わらず、エルニーニョ現象の影響を受けて、ブラジル国内の穀物生産を牽引する中西部地域並びに世界でもトップレベルの農業生産を誇るブラジル新興農業開発地域の「マトピバ地域」ので旱魃の影響で、2015/16年度の穀物生産は1億8,665万トンに留まると予想されている。
ブラジルの農畜産部門の国内総生産は、ブラジル全体の僅かに5.0%を占めるに過ぎないが、農業機械関連や関連物流サービスなどを含めると農畜産部門のGDP比率は、ブラジル全体の22.0%に達するとMB Associados 社のジョゼ・カルロス・ハウスケネティ氏は説明している。
今年2月の60キログラムの1俵当たりの大豆価格は、前年同月比7.0%減少の58.61レアルに留まっているが、2年前との比較では14.0%上昇、また今年は中国を中心に海外の穀物需要拡大をコンサルタント会社テンデンシアス社のフェリッペ・ノヴァエス氏は予想している。
ブラジル地理統計院(IBGE)では、2016/17年度の大豆生産は前年比11.8%増加の1億704万トンを予想、二期作のトウモロコシの第1回目の生産は38.9%増加の8,801万4,000トン、第2回目の生産は50%増加が予想されている。
ブラジル地理統計院(IBGE)の予想よりも低いが、2016/17年度の穀物生産は、前年比17.4%増加の2億1,911万トンを国家配給公社(Conab)では予想している。(2017年2月10日付けエスタード紙)