エルニーニョ現象で北東部地域は旱魃などの天候異変の大きな影響を受けた2015/16年度の穀物生産は1億8,665万トンが予想されている一方で、2016/17年度の穀物生産は、天候が順調に推移して前年度を15.3%上回る2億1,530万トンに達すると国家配給公社(Conab)では予想している。
昨年は南部地域での平年を大幅に上回る降雨にも関わらず、エルニーニョ現象の影響を受けて、ブラジル国内の穀物生産を牽引する中西部地域並びに世界でもトップレベルの農業生産を誇るブラジル新興農業開発地域のマラニョン州(MA)南部、トカンチンス州(TO)東部、ピアウイ州(PI)南部、バイア州(BA)西部の4地区に跨る「マトピバ地域」ので旱魃の影響で、2015/16年度の穀物生産は1億8,665万トンに留まると予想されている。
2016/17年度の穀物生産向け耕作地面積は、僅かに1.3%増加予想の5,910万ヘクタールにも関わらず、エルニーニョ現象と逆に東太平洋の赤道付近で海水温が低下するラニーニャ現象のサイクル入りで降雨異変が減少するため大豆並びにトウモロコシ、綿、米、フェジョン豆は豊作になると予想されている。
また2016/17年度の1ヘクタール当たりの穀物生産量は、穀物栽培に最適な降雨量予想で前年度比13.9%と大幅増加の3,644キロが予想され、耕作面積当たりの生産性が飛躍的に上昇すると予想されている。
ブラジル国内の穀物生産を牽引する2016/17年度の大豆生産は、前年度比8.7%増加の1億3,800万トンが予想されており、また昨年12月の前回予想1億2,447万トンの1.4%増加に上方修正されている。
2016/17年度の夏季収穫の第1回目のトウモロコシ生産は、前年度比9.9%増加の2,840万トン予想、大豆収穫後に種蒔が行われる第2回目のトウモロコシ生産は、前年度比37.7%増加の5,608万トンが予想されている。
2015/16年度のフェジョン豆と平行して栽培された第2回目のトウモロコシ生産は、中西部地域の旱魃並びに異常高温で大幅に減少、またフェジョン豆生産も南部地域の異常降雨で生産減少を余儀なきされていた。
2016/17年度の棉並びに米の栽培面積は大豆ならびにトウモロコシ、フェジョン豆栽培面積拡大に伴って減少すると予想、ブラジル地理統計院(IBGE)の2016/17年度の穀物生産の最終予想は、前回予想の0.1%増加に相当する2億1,370万トンが見込まれており、特に大豆並びにトウモロコシの生産が大幅に増加すると見込んでいる。
2015/16年度の棉生産は128万9,000トン予想、2016/17年度の棉生産の最終予想は141万8,000トン、前記同様にコメ生産は1,060万3,000トン、1,163万6,000トン、フェジョン豆は251万5,000トン、312万4,000トン、トウモロコシは6,657万1,000トン、8,448万トン、大豆は9,543万5,000トン、1億3,777万8,000トン、小麦は672万6,000トン、672万6,000トン、その他の穀物生産は351万1,000トン、410万6,000トンが予想されている。(2017年1月11日付けヴァロール紙)