ブラジル地理院(IBGE)の発表によると、5月の今年の穀物生産予想は、前年比6.5%減少の1,350万トン減少の1億9,590万トンに留まると予想、3回連続で下方修正されており、予想減産量1,350万トンは1990年以降では最大の落込みを記録すると予想されている。
今年の穀物生産予想の下方修正の主因として、穀倉地帯である中西部地域セラード地域の旱魃が大きく影響しており、トウモロコシ並びに大豆、米の価格上昇に結び付くとブラジル地理院農畜産担当のカルロス・アントニオ・バラーダス氏は予想している。
今年の穀物生産の下方修正では、大豆並びにトウモロコシの2回目の作付が大きな影響を受けると予想、今年の大豆生産は耕作面積が前年比2.7%拡大しているにも関わらず、2013年以降では初めて前年比で減少に転じる可能性があるとブラジル地理院では予想している。
今年の大豆生産は前年比0.4%減少の9,680万トンを予想、特にブラジルトップの穀物生産州であるマット・グロッソ州の大豆生産は、前年比2.3%減少が予想されている。
5月の予想では、2回目の作付のトウモロコシ生産はマット・グロッソ州並びにパラナ州、ゴイアス州の減産が影響して11.1%減少、1回目の作付のトウモロコシと合わせた今年の生産は前年比11.1%減少の4,760万トンに留まると予想されている。
また今年の小麦生産は、南大河州での増産が牽引して前年比13.2%増加の640万トンが予想されている一方で、南大河州が全国生産の71.9%を占める今年の米の生産は、長雨の影響で作付が遅れたために生育不良で前年比11.6%減少すると予想されている。
今年の穀物の作付面積は前年比0.2%増加の5,770万ヘクタール、国家配給公社(Conab)の今年5月の2015/16年度の穀物生産予想は、天候異変の影響を受けて前年比5.4%減少の1億9,649万トンを予想している。(2016年6月10日付けエスタード紙)