レアル通貨に対するドル高の為替の追い風を受けて、2016年のブラジルの農畜産製品輸出は前年比5.0%~6.0%増加が予想、2015年の農畜産製品輸出は、農畜産の国際コモディティ価格減少が牽引して前年比8.0%~10.0%減少が予想されている。
昨年の農畜産製品の国際コモディティ価格は、輸出が大きな比重を占める大豆や砂糖、食肉では牛肉を中心に10%前後減少、今年は中国がブラジル産牛肉輸入再開するために好調に推移すると予想されている。
今年のブラジルの農畜産製品輸出は大豆や砂糖、食肉が牽引して前年比6.0%増加の806億ドルまで上昇するとGO Associados社エコノミストのファビオ・シルヴェイラ氏は予想している。
また今年の農畜産輸入は、レアル通貨に対するドルの平均為替がR$4.04並びに中国のGDP伸び率が6.0%と仮定すると前年の91億ドルから88億ドルに減少、貿易収支黒字は718億ドルを記録すると予想している。
今年の大豆派生品(大豆かす、大豆、大豆油)輸出は昨年の286億ドルから302億ドルに上昇、大豆のみの輸出は前年比10億ドル増加の225億ドルを予想している。
今年の食物油輸出は昨年の5,300万トンから5,700万トンに増加するとファビオ・シルヴェイラ氏は予想、コンサルタント会社FCStone社では5,450万トンを予想、ブラジル植物油工業会(Abiove)では5,500万トンを予想している。
しかし今年の食物油の輸出量は増加予想である一方で、国際コモディティ価格が低調に推移すると予想、またアルゼンチンの穀物輸出関税の引下げなどの要因で、GO Associados社では輸出額を252億ドルと昨年の273億8,100万ドル予想よりも低く見積もっている。
ブラジルの主な農畜産輸出比較では2014年の大豆派生品輸出は314億ドル、2015年は286億ドル、2016年は302億ドル予想、前記同様に食肉は154億ドル、130億ドル、137億ドル、砂糖は95億ドル、75億ドル、83億ドル、コーヒーは65億ドル、60億ドル、62億ドル、トウモロコシは41億ドル、36億ドル、39億ドルとなっている。
ブラジルは伝統的に砂糖輸出では世界トップで砂糖輸出シェアの50%を占めており、今年の砂糖輸出は前年比200万トン増加の2,600万トンを予想、輸出額は前年比9.3%増加の83億ドルが予想されている。
また昨年の食肉輸出はロシア並びにベネズエラの輸入減少が響いて10%減少したが、中国の牛肉輸入再開で中国向けだけで月間2万トン~2万5,000トン増加で13億ドルの売り上げ増加に結び付く可能性がある。
ブラジル食肉輸出協会(Abiec)では今年の牛肉輸出は前年比21%増加の170万トン、輸出額は23%増加の75億ドル、また米国はブラジル産生牛肉の輸出許可予想、サウジアラビアの食肉輸入再開を追い風になると予想されている。
ブラジル動物蛋白質協会(ABPA)では、今年の鶏肉輸出は中国向け輸出が牽引して前年の410万トンを3.0%増加して記録更新すると予想、また豚肉の輸出量はブラジルの豚肉輸出の45%を占めるロシア次第であるが、2.0%~3.0%増加が予想されている。
ブラジルのコーヒー輸出は世界のマーケットシェアの38%~40%を占めており、昨年のコーヒー輸出は3640万俵で輸出額は66億ドルを記録していた。(2016年1月8日付けヴァロール紙)