石油・天然ガス、鉄鉱石や農産物の国際コモディティ価格が軒並み下落しているにも関わらず、紙・パルプの国際コモディティ価格は昨年末から上昇に転じている。
昨年末のヨーロッパ市場における1トン当たりの短繊維パルプ価格は740.99ドルから現在は810.54ドルと約70ドル上昇した一方で、中国市場の短繊維パルプ価格は、中国経済の予想を下回る成長率で46ドル減少の650.30ドルとなっている。
しかし新興国の緩やかな経済回復に伴ってパルプ価格は上昇に転じており、今年8か月間のブラジルの短繊維パルプ輸出は、前年同期比8.6%増加の743万3,000トンを記録したと紙・パルプ生産業者、木材加工業者、植林業者が加盟するブラジル木材協会(IBA)では発表している。
今年8か月間のブラジルの短繊維パルプ生産は、前年同期比5.1%増加の1,127万トン、5月初めにチリ資本CMOC社の南大河州グアイバ工場がユーカリを原料とした短繊維パルプ生産を開始している。
2020年までの世界のパルプ消費は年間平均2.6%増加で140万トンに相当、2020年の短繊維並びに長繊維パルプ生産は6,260万トンと2013年の5,240万トンを1,000万トン増加すると予想している。
2020年の世界の短繊維パルプ消費は、新興国や中国の生活向上によるティッシュペーパーやトイレットペーパー、紙おむつなどの用途に使用される需要が牽引して年間平均3.7%増加して2,900万トンが予想、一方で長繊維パルプ消費は年間平均1.1%増加に留まると予想されている。
FIBRIA社が南マット・グロッソ州トレス・ラゴアス市に生産能力が年間175万トンのパルプ生産プロジェクト「Horizante 2」に対して最大17億レアルのクレジットを社会経済開発銀行(BNDES)は提供する。
このパルプ生産プロジェクト「Horizante 2」の投資総額は25億ドルで2017年から操業開始予定、FIBRIA社は投資総額の約40%を自社資金で調達、第3四半期の純益は前年同期比67.5%減少の6億570万レアルを記録している。
またFIBRIA社の第3四半期の純負債は前四半期比31%増加の95億7,800万レアル、Ebitdaに対する負債比率(ドル換算)は1.58倍と前四半期の1.95倍から大幅に減少している。(2015年10月26日付けヴァロール紙)