サンパウロ州砂糖キビ加工業者連合(Unica)の調査によると、ブラジル全国の450エタノール生産工場のうち80工場では世界金融危機後の負債増加の影響並びにエタノール生産の収益率の悪化に伴ってエタノールの生産中止を余儀なくされている。
社会統合基金(PIS)/社会保険融資納付金(Cofins)並びにガソリンに対する経済支配介入分担金(Cide)の課税の再開以外にも昨年から連邦政府に要請しているガソリンに対するエタノール混合率25%から27.5%の引上げ予想にも関わらず、大豆や落花生の生産の収益率がエタノールを大幅に上回っているために、転作するエタノール生産者が増加してきている。
オデブレヒト・アグロインヅストリアル社は、南マット・グロッソ州並びにマット・グロッソ州、ゴイアス州で45万ヘクタールの土地でサトウキビ栽培を行っているが、1年前から2万ヘクタールでサトウキビ栽培から大豆生産に転作している。
同社の負債総額は110億レアルと2014/2015年のサトウキビ栽培による売上予想27億レアルの4倍の負債を抱えており、収益率の高い他の作物栽培を試験的に試みている。
BP Biocombustiveis社ではミナス州内の26農場と3エタノール工場を擁しているが、すでにカンポ・ヴェルデ工場の農業機械類を売却、2011年から2014年までにエタノール関連事業に20億レアルを投資していた。
ゴイアス州リオ・ヴェルデで生産される大豆の収益率は38.56%、1ヘクタール当たりの生産コストは1,961.13レアルであるが、サトウキビの収益率は僅かに6.47%にとどまっている。
南マット・グロッソ州ドウラードスの大豆生産の収益率は32.08%に対してサトウキビに収益率は僅かに6.67%しかないために、多くのサトウキビ生産者は転作を余儀なくされている。
中西部地域並びに南部地域のエタノール生産者の負債総額は770億レアルに達しているが、2014/2015年のサトウキビ栽培による売上は700億レアルが予想されている。
ブラジル国内のサトウキビ栽培面積は900万ヘクタールで6億5,000万トンのサトウキビを生産、10年前のサトウキビ栽培面積は580万ヘクタール、ブラジル国内の大豆栽培面積は3,160万ヘクタールで10年前の2,274万9,000ヘクタールから大幅に増加している。(2015年3月2日付けエスタード紙)