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部会長 : 能澤 信一
1.1999年の回顧
総 括
1999年の貿易実績 (単位:百万㌦)
年初の為替切り下げにより政府は110億㌦の黒字目標を掲げたが、結果的には約12億ドルの赤字となった。輸入は国内の景気不振による需要減と切り下げによる価格上昇により前年比で85億㌦減少したが、増加の期待された輸出が逆に2年連続の対前年比減少となったためである。 輸出が減少した原因は一次産品を始め主要輸出品目の価格の低下および、為替切り下げによる輸出増が期待された工業製品が直ちに海外市場で販売増とならなかったことによる(リード・タイムの必要性や、国内市場向けが優先されるなど)。 但し、貿易収支は98年の赤字幅66億㌦に比べれば54億㌦改善し国際収支改善に貢献した。また為替切り下げの効果として、メルコスルとの貿易収支は95年のメルコスル発足以来始めて黒字となった。メルコスルとの貿易収支の推移 (単位:10億㌦)
SECEX貸料
輸 出
主要品目では、計数の発表されている1―11月累計で前年同期と比較すると、大豆・鉄鋼製品/半製品・化学品など多くの品目が価格減により前年比減少し、コーヒー豆は3割以上の数量増にも拘わらず大幅な価格減により微減となるなど、一次産品を中心に全体として価格低下による減少が目立った。数量効果で減少したのは輸送車両・靴皮革・オレンジジュースなどである。パルプ・肉類・電機製品/機器類などでは価格は減少したが、これを上回る数量増により前年比増加した。石油製品・木材・木材製品は価格・数量共に増加した。 地域別では総じて減少しており、特に工業製品の主要輸出先であるメルコスル市場向けがアルゼンチンの経済不振を主因として△26%と大幅に落ち込んだ。米国向けのみが同国の好況を反映して約9%増加し、アジア向けもアジア危機からの回復に伴い若干ながら増加した。
1999年の輸出構成(1―12月) (単位:百万㌦)
出所: SISCOMEX
輸出の地域別内訳(1999年1―12月) (単位:百万㌦)
地 域
1999年
1998年
増減率 %
構成率 %
1999
1998
EU
13,736
14,748
△ 6.9
28.6
28.8
ALADI
10,494
13,327
△ 21.3
21.9
26.1
メルコスル
6,778
8,878
△ 23.7
14.1
17.4
その他ALADI
3,716
4,449
△ 16.5
7.7
8.7
米国
10,849
9,872
9.9
22.6
19.3
アジア
5,732
5,616
2.1
11.9
11
日本
2,193
2,205
△ 0.5
4.6
4.3
東欧
1,175
1,163
△ 1
2.4
2.3
アフリカ
1,336
1,651
△ 19.1
2.8
3.2
中近東
1,496
1,614
△ 7.3
3.1
合 計
48,011
51,140
△ 6.1
100
注:各ブロック総額と合計額の差額説明はページ末尾。
輸 入
輸入は各分野共に減少したが、耐久消費財の減少が特に大きい。国内景気の不振および為替切り下げによる価格上昇により、買い控えおよび国内品へのシフトによるものである。 主要品目では、自動車(△56%)・食品(△34%)事務機器(△20%)・輸送用機器(△12%)などが大きく減少した。原油は数量が21%減少したが価格が27%上昇したことにより相殺された。 地域別では、殆ど全ての地域からの輸入が減少し、特にメルコスル市場からの輸入の減少率が大きい。アルゼンチンからの自動車などの輸入減少が主因である。例外はアフリカからの増加で、アルジェリア・ナイジェリアからの原油輸入増加によるものである。輸入の地域別内訳は下記。
1999年の輸入構成(1―12月実績) (単位:百万㌦)
資本財
13,555
16,098
△ 15.8
原料・中間財
24,042
26,813
△ 10.3
消費財
7,356
10,712
△ 31.3
非耐久消費財
4,174
5,470
耐久消費財
3,182
5,242
△ 39.3
燃料
4,257
4,107
3.70
計
49,210
57,730
△ 14.8
2.2000年の貿易収支予想
昨年12月初に発表されたIMFとの第4次見直しによれば、貿易収支は99年の赤字△10億㌦から2000年は50億㌦の貿易黒字目標となっている。 2000年は、下記材料から輸出・輸入共に増加すると見込まれるが、農産品の生産量が今後の天候により予想外に減産することがなければ輸出の増加が輸入の増加を上回ると見込まれ、少なくとも約20―30億㌦程度の貿易黒字は期待されよう。 但し、米国の株価・金利動向、中国・アルゼンチンの通貨切り下げなどの大きな波乱要因がないことが前提である。
輸入の地域別内訳(1999年1―12月)(単位:百万㌦)
14,987
16,847
△ 11.0
30.5
29.2
9,444
12,357
△ 23.6
19.2
21.4
6,719
9,424
△ 28.7
13.7
16.3
2,725
2,933
△ 7.1
5.5
5.1
11,869
13,695
△ 13.3
24.1
23.7
6,475
7,885
△ 17.9
13.2
2,576
3,277
△ 21.4
5.2
5.7
704
808
△ 12.9
1.4
2,222
1,819
22.2
4.5
1,078
1,245
△ 13.4
2.2
100.0
注:各ブロック総額と合計額の差額説明はページの最後の2表。
下記の理由で昨年より増加が見込まれる。1)ブラジルの主要輸出先市場での需要増が見込まれること。 ● 米国は、引き続き経済成長の継続が見込まれる。 ● アジアを中心として欧州でも経済回復が堅調であり、日本も回復の兆しが出ていること。2)一次産品価格は昨年に比べて上昇が見込まれる。3)工業製品も昨年1月の為替切り下げ効果による競争力強化を踏まえた海外市場への販売が次第に進むと見られること。
日本向け輸出(1999年1-12月) (単位:百万㌦)
増減率 %
鉄鉱石
423
503
△ 15.77
アルミニウム
357
266
33.93
コーヒー豆
182
226
△19.24
パルプ
157
142
10.45
鶏肉
125
25.16
合金鉄
115
107
7.41
オレンジジュース
75
70
6.99
大豆
64
71
△10.01
タバコ葉
61
△12.67
大豆粕
52
50
△5.31
その他
544
570
△4.55
2,192
2,204
△0.56
日本からの輸入(1999年1-12月) (単位:百万㌦)
送受信器
224
164
36.03
チップ・電子部品
139
159
△12.23
自動車部品
128
111
15.10
機械部品
87
103
△16.00
乗用車(CKDを含む)
123
220
△44.05
内燃エンジン・部品
84
90
△6.41
精密化学品
76
88
△13.33
検査機器類
63
△2.19
モーター発電機・変圧器
45
△14.58
通信機器・部品
43
△50.93
1560
2133
△26.85
2,575
△21.41
昨年に比べてブラジルの経済回復および石油価格の値上がりにより、増加が見込まれる。
背景となるマクロ経済見通し
● 経済成長率: 2―4%。金利の一層の低下により昨年末からの経済回復の進展が見込まれる。● インフレ:7―8%程度。● 為替:インフレが安定するとみられることからR$1.8前後で推進し、年末でもR$2.00程度までにとどまると見られる。● 金利:インフレが上昇しないこと、国際収支面で昨年より楽な運営が期待されることから海外からの資金導入のための金利高目維持の圧力が少ないことから、昨年9月以降のSELIC金利率19%から、更に引き下げが見込まれる(但し一定の内外金利差を設けておく必要から引き下げには限度があり、16%程度までとみられている)。
主要品目別輸出実績(1―12月) ドル/t
主要品目
99年
98年
増減率
数量(t)
平均価格
単位
百万㌦
(%)
増減(%)
砂糖
1,911
1,943
-1.68
44.54
-31.98
カカオ
152
-29.54
-12.3
-19.65
2,230
2,332
-4.37
27.69
-25.11
インスタントコーヒー
211
246
-14.08
16.95
-26.54
肉類
1,907
1,575
21.07
29.29
-6.36
靴/革
2,009
2,125
-5.44
-3.55
-1.96
石油製品
1,118
865
29.22
17.75
9.74
煙草/葉
961
1,559
-38.34
-8.69
-32.48
木材/木材製品
1,391
1,127
23.43
6.08
16.35
機械/機器類
2,863
3,112
-8.02
-4.12
-4.06
輸送車両
7,119
8,203
-13.22
-22.64
12.18
電気製品/機器類
1,813
1,712
5.87
11.1
-4.71
2,746
3,253
-15.59
-6.93
-9.3
ボーキサイト
122
-5.38
4.55
-9.5
マンガン鉱石
26
-50
-53.52
7.56
紙/パルプ
2,144
1,979
8.33
10.38
-1.85
化学製品
3,450
3,657
-5.65
9.32
鉄鋼・製鉄半製品
5,056
5,422
-6.76
9.43
-14.79
繊維製品
1,010
1,113
-9.26
0.1
-9.35
大 豆
3,733
4,761
-21.6
-1.52
-20.39
1,235
1,262
-2.16
-4.87
2.84
4,622
4,568
1.182
-
合計
-6.12
-0.7
SECEX資料
主要品目別輸入実績(1―12月) ドル/t
原 油
2,169
1,964
10.41
-17.13
33.23
送受信機 / 機器類
1,757
2,034
-13.61
-16.28
3.18
自動車/トラクター用部品
1,423
1,558
-8.66
-3.19
人/獣用医薬品
1,310
1,060
23.57
-30.98
79.03
乗用車(含むCKD)
1,213
2,676
-54.65
-53.76
-1.94
ナフサ
1,115
931
19.72
1.65
17.78
チップ/電子部品
1,059
866
22.26
-9.09
34.49
1,002
1,111
-9.78
-6.91
-3.08
モーター発電機、変圧器
952
809
17.65
9.06
7.87
内燃エンジン
937
1,134
-17.39
-19.37
2.46
小 麦
832
813
2.24
7.75
-5.12
通信機器、部品
864
828
4.32
14.08
-8.56
情報処理機器類
825
974
15.24
-26.2
14.84
764
889
-14.13
-25.34
15.02
燃料油
691
637
8.5
0.67
7.77
窒素化合物
557
601
-7.32
2.19
-9.31
ジェットエンジン
520
405
28.38
7.09
19.88
石 炭
528
633
-16.49
25.55
-33.49
航空機、部品
ベアリング、関連部品
501
692
-27.52
-36.92
14.89
ポンプ、コンプレッサー
466
620
-24.86
-30.89
8.72
電気制御機器
443
473
-6.29
-4.78
-1.59
貨物車両
448
-48.15
-46.6
-2.89
航空機
343
-27.48
-29.42
2.74
無機、有機化合物
391
399
-1.95
13.24
-13.24
27,580
33,879
-18.59
総合計
57,729
-14.76
-6.23
説 明
注: 上記「輸出の地域別内訳(1999年1―12月)」の輸出の表は中米・カリブ、カナダ、オセアニア諸 国向け輸出及び約7億㌦に達する航空機、船舶用物資含まず。 上記「輸入の地域別内訳(1999年1―12月)」の輸入の表にはカナダ(約10億㌦)中米、カリブ、 オセアニア諸国よりの輸入含まず(商工開発省報道部解説)。
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【会議所 トピックス】
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【速報 (更新)】新型コロナウィルス感染に関するアンケート調査結果 4/3日現在 128社
新型コロナウィルス対策に関連する各種法律・政令 3/24
感染対策情報(サンパウロ日伯援護協会提供)3/19
新型コロナウィルス情報(ポル語、サンタクルス病院提供)3/17
ブラジル保健省フェイスブック
新型コロナウイルスに関するQ&A 保健省(ポルトガル語)
ブラジル保健省ホームページ
感染発生連絡③ 3/20
感染発生連絡② 3/17
感染発生連絡① 3/11
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「ブラジル労働法のポイント」 (表紙クリックで内容表示)
(麻生元総理との意見交換会)
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