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重工業、プラント
年間を通じて好調なパルプ業界、製鉄、電力、港湾、石化業界に案件は多く、久々に活況を呈した年と言える。しかしながら、日本勢にとって価格競争力、国 産化率60%と言う壁は高く、ヨーロッパ勢、アジア勢になかなか勝てない。したがって、差別化する意味でも、日本の得意な省エネ分野、熱エネルギーおよび 原料、副産物回収プラントに的を絞って受注活動を進めている。
2001年も好調に推移するとみられ、特に電力関連で火力発電プロジェクトが動き出すものと見られており、関連分野での案件に注力したい。
農業機械
PRONAF, FINAMEといった政府の農業融資資金の動向に市場が左右されてしまうのだが、昨年度は比較的順調に推移し、より資金が潤沢に出た大型トラクターの分野 では31%Upを記録し、小型分野でも17%Up,前半にPRONAFが出た耕運機では、7月に融資がストップしたために、通年では5%Upにとどまっ た。 汎用ジーゼルエンジンでは東北伯の多雨で、需要そのものが落ちたことと政府資金も出ずじまいで、20%ダウンとなった。
2001年はトウモロコシ以外の作物の増産計画と政府資金の順調な出具合により、更なる拡大が期待されるが、それでもトラクターでは大昔のピーク時の半分にも満たないのが現状である。
鉄鋼
国内経済の回復に伴い、自動車、部品、大径管向け〈厚板、熱延鋼板〉、建機、農機向けは好調に推移、鋼材見かけ消費量は1,582万トンとなり 12.4%Up、フラット鋼材の見かけ消費は17%Upとなった。表面処理鋼板〈めっき鋼板〉については自動車向けおよび家電分野において、冷圧鋼板から の変更の動きが出ている一方、建材向け需要が活発。粗鋼生産量は2,774万トンで11%Upとなり、97年に達成された記録を塗り替えた。
一方、国内需要が予想以上に旺盛だったこと、年央からの世界レベルの在庫調整などもあって、輸出はトータルで971万トンと3.2%減少した。逆に、輸入は93万トンと43%Upした。
2001年も好調な国内経済に引っ張られ、フラット鋼材については5.9%Upの見込みで輸出は減、輸入は増と去年と同じ傾向をたどる見込みである。
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軸受
世界的にも品不足で終始した昨年度はブラジルでも全ての分野で2ケタ伸長が果たされ、とくに家電、自動車が牽引車となり、40%の伸びを記録した。輸入 も市場の拡大とユーロ安の影響でとくに欧州からが増えた。各社とも生産拡大の余地は少なく、そのため輸出はどんどん減る傾向にある。業界のフル生産もすで に4年目を迎える。
2001年は米国の減速により、世界的な品不足は一段落する見込みだが、国内需要はさらに各分野での国産化が進むことにより、軸受け需要はさらにタイトな状態が続くものと見られる。
電動工具、切削工具
電動工具では期待したほどの景気の回復は見られず,全般的な市場規模も1昨年並みまたはせいぜい1ケタ%Upに推移した模様で、とくに電動工具の主な顧 客先である住宅,土木建築、家具業界では出遅れているようだ。価格競争も激しく、値上げが難しいことから、現調化を進めることと、組み立て部品の輸入先を 中国工場からに変更するなどにより、より一層のコストダウンを計る必要に迫られている。
2001年は安定した伸びが期待できそうであり、市場規模も10%くらいは伸びると思われる。 販路拡大政策の一環として、販売拠点増,取り扱いモデル増を計り、一気にシェアUpを計りたい。輸出は北米向けからメルコスール向けにシフトしていく。
切削工具では一般向けは10%程度とあまり大きな伸びはなかったが、自動車,および部品向けに20-40%と大きく伸び、ここでも工具材質が高速度鋼か ら超硬合金製に変わってきており、それだけ高速切削が一般化してきていると言える。とくに新規に投資された工作機械で使用されるハイテク工具の需要は、こ れからもどんどん増える見込みであり、工具メーカーとしても、輸入品での対応も限界があり、材質の変化に合わせた設備投資に迫られている。ここでもやはり 国産化の必要と、取り扱い製品の拡大が生き残りの条件となっている。2001年は自動車部品の現調率Upが進み、さらに20%の伸長は期待できると考えて いる。 輸出比率がもともと高い業界であり、ドリルなどではずっと昔から輸出基地化しており、常に50%前後を全世界に輸出している。
以上
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